ベースを見直すこと。

February 15, 2016

 とあるタイルメーカーさんとの取り組みは、もう4年になりますがイタリアのチェルサイエに出展し、反響を見ていく中で日本製品への注目が非常に高いことは実感します。

 

 世界のディストリビューターが求める日本製品のイメージといえば、先端技術に裏付けられた素材感と質感、高い品質が第一条件となります。

  しかし、改めてそれが本当に世界で傑出したレベルにあるのだろうかということには、疑念を抱いていました。

 

 丁度半年前のこと、土と釉薬をいちから見直し、ベースの質感を数段高める必要性を提唱せずにはいられず研究をスタートして頂くことになりました。

 

 土・釉薬・焼成温度や時間、焼く場所等様々な要素が複雑に構成されるため、試行錯誤の毎日です。

 

 そして、最近になりようやく合格点が出せるようなとても柔らかく・味わい深い質感が出るようになってきました。

 

 この質感がベースにあれば、デザインはシンプルで魅力的なものになります。建築で広域に使うにはそれが絶対条件でそれは世界共通です。

 

 最初は、「もうこれ以上の質感は出ない」と白旗を上げていた技術者の方々にも「いや、もっとできる」と駄目だしを続け、諦めずにもっと研究することを納得できる質感が出るまで言い続けました。

 

 弊社の株主の一人は、タイルや陶磁器の原料メーカーの社長であり、この美濃の産地の原料メーカーさんや釉薬メーカーのポテンシャルの高さの話を聞かされ続けていました。それを惹き出せていないのはメーカーの技術者やデザイナーが途中で諦めるからであり、昔の人たちは納得するまで決して諦めなかったと。

 

 そして、諦めずに取り組んできた成果がようやく出つつあり、「うちの窯でこんな質感が出せるんだ。」とメーカーの社長や若い技術者の方々は驚きと感動を得られていました。

 

 この体験こそが本当に貴重なのです。

ようやくスタートラインにたち、ここからできるものが本当に楽しみです。

 

 

 

 

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